京都の夏の美味いもん
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仕事納めが済んで、そのまま新幹線に飛び乗る。珍しく指定席を取ったので100%越えの乗車率を気にすることなく、ゆったりひと眠りをすると京都に到着。「まだ、8時前か」ということで、以前から気になっていた三条京阪土下座前から少し東に行った場所にある居酒屋「伏見」に行くことにした。
目印の大きな赤提灯をめざし、暖簾をくぐると20席ほどのカウンターはほぼ満席。スペースを作ってもらって隅の方に腰掛ける。聞けばこの店30年以上はこの場所で商売してるらしく、チャキチャキした女将さんと、バイトの学生(みな京大生らしい)が切り盛りしている。とりあえず瓶ビールと、突き出しの「酢牡蛎」をもらう。オススメを聞いて「カワハギ肝つき造り」を注文し、出てきた料理が上の写真。これで980円とは安い。しかも身はコリコリしていて、肝も生臭みが無く大変美味い。
次に「野菜天」を注文したらとんでもないボリュームで、これだけで腹いっぱいになってしまった。
となりで飲んでる二人組みと話をすると、同じ街の出身とわかり、話も弾む。
最後にカワハギのアラを赤出汁にするかと聞かれたが、腹いっぱいで断ることに。ああ、もったいない。
昔風情の残る居酒屋で、店内には「声高に話すな」「1時間以内で帰れ」と大きな張り紙があるように、、一人二人でちょっとやるにはちょうどいい店だった。
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松本駅前によく行く居酒屋がある。夕食に「馬刺し」を食べようと久々に訪ねてみた。
開店早々で他に客はいない。店主と世間話をしながら、「信州珍味盛り合わせ」なるメニューを頼む。「珍味」と言えば皆さん何を想像するだろうか?西洋料理ならトリュフ、フォアグラ、キャビアと思いつくが、ここは信州の地。
まあ、想像はしていたのだが、しばらくして写真の一皿が目の前に運ばれてきた。
信州で珍味と言えば「虫」の類である。イナゴの佃煮、カイコの佃煮、ハチの子の佃煮とその道の王道が並ぶ。その他、川えびの甘露煮、蕗味噌、野沢菜漬、地元の野菜など思った以上の品数である。店主曰く、最初の客なのでサービスしてくれたそうだ。このほか伊那地方には「ザザ虫」というカワゲラの幼虫もあるが、メニューには置いてないとのことだった。
カイコ以外はクセもなく普通に食べられる。しかしながら、カイコを噛み締めると、小学生の夏休みにフナ釣りの餌のうどんにまぶした「さなぎ粉」の臭いが口中に広がる。思わぬところで、近くの川で毎日釣り三昧ですごした夏休みの思い出が蘇る。
「信州珍味」という名前のせいで、「以前はよく女性の観光客の方が注文して、出てきてびっくりすることがあったんですよ」とのこと。最近は、女性客には注文時に内容を説明するそうだ。賢明な判断である。
メインの馬刺しも期待どおり大変美味しく、満足して店を後にした。
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目当ての屋台があるわけではなかったが、中州で一番屋台がひしめき合う春吉橋周辺をブラブラしてみる。
多くの屋台が軒を連ね、観光客でごった返す春吉橋東詰をさけて、橋を渡ってすこし落ち着いた春吉橋西詰にある「山幸」という屋台の暖簾をくぐる。
ビールを注文すると、「どうぞ!」とサッポロドラフトが用意される。よくある「黒ラベル」でなく「ドラフト」なのが嬉しく、期待が高まる。
品書きにあった「みそホルモン」を注文する。マスターがホルモンとピーマンなどの野菜をガスコンロで手際よく炒めはじめる。しばらくしてカウンター越しに出されたのはホルモンの味噌炒め。味噌と胡麻油の香ばしい香りが食欲をそそり、口にすると全く臭みもなくコリコリした食感は旨いの一言に尽きる。ビールがどんどん進んでしまう。
ふと視線をあげると鍋でよく煮込まれた「おでん」が目に飛び込んでくる。「がんも」と「大根」をいただく。どちらもよく味が染んでいてこれまた旨い。
奥のカウンターで博多に住む若者とその友人二人が楽しげに飲んでいる。博多の若者が大将に「俺の友達やけん、これからもようしよって」などと話している。話を聞けば大学生のときからもう10年近くもこの屋台に通っていると言う。
おそらく二度と会うことはないだろうが、たまたまとなり同士でほんのひと時、酒を飲んで話を交わす。地元の話がいろいろ聞けてどんなガイドブックよりも役立つし楽しい。
最後はあっさり豚骨味のラーメンで締めて、屋台を後にした。
※中州の屋台は天神や博多駅前の屋台よりも観光客が多い分値段が少し高い。
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JR新宿駅の中央東口改札からすぐのところに「BERG!(ベルク)」という、カフェであり、バー?いやパブのような構えの、お気に入りの一店がある。
今日は昼間からそこでギネスの生を一杯やる。クリーミーな泡に、苦味のきいた黒ビールの味を堪能しながら、お気に入りの文庫本で読書にふける。
リラックスし、癒されるひと時である。
《BERG!ホームページ》http://www.berg.jp/
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東京に出てきて8年目。一度は言ってみたいと思っていた飲み屋に行ってみた。
森下交差点の角にある大衆酒場「山利喜」。大正15年の創業だそうだ。本店と新館があるが、ここは往年の居酒屋の歴史を感じさせる本店に行くことに決めてふらりとでかけてみる。
6時にお店に着いてみると、既に先客が10名近く並んでいる。5時の開店に合わせて行かねば並ぶのは必至と聞いてはいたが、入店まで40分並んで待つことに…。
やっとのことで入店。2人がけのテーブル席に通される。早速生ビールと「卵入りの煮込み」、「ガーリックトースト」、そして「焼きトン」を何本か注文する。
しばらくして「煮込みお待ち!!」と小皿の上でグツグツ煮えたぎった煮込みが登場。牛シロを八丁味噌、ワイン、ブーケガルニなどで煮込んだ和洋折衷の代物だが、以外に脂っこくなくさっぱりした不思議な味。確かにガーリックトーストとの絶妙なコンビネーションでビールが進む。ガーリックトーストと煮込みを最初に考えついた店主に脱帽。
煮込みに限らず、カルパッチョやビシソワーズ風のメニューなどつまみも洋風ならば、お酒の類もワインなど洋酒の品揃えが豊富である。隣のサラリーマンはギネススタウトで煮込みを食べている。
焼きトンも名物だそうで、こちらもおいしくいただいた。
そのうち「カウンターに移ってくれ」と言われて、カウンターに移動する。私の左手で二十歳過ぎぐらいのカップルが楽しく飲んでるところに、そのまた隣のおじさんが酒を注ぎながらちょっかいを入れ始めた。曰く「下町の店やからな、隣同士になったのも何かの縁じゃ」と。ちょっと違うような…。ちょうどそこへ、後から頼んだ「アジのタタキ」が到着。これも新鮮で美味いものであった。
しかしながら、悲劇は突然に始まった。右隣のOL風二人組みが注文したらしい「くさや」が運ばれてきたのだ。ワイングラス片手に、美味しそうに「くさや」を食べている二人組みには大変申し訳ないが、その充満する臭いには耐えられず、1時間足らずで店を後にすることとなった。
<山利喜ホームページ>
http://www.yamariki.com/
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ある休日の昼下がり、少し時間が空いたので近場で街歩きを楽しむことにした。
井の頭公園から吉祥寺まで、のんびり約3時間の散策である。井の頭公園駅から、井の頭公園へと進む。からりと晴れた空の下、家族づれやカップルが思い思いに時間を過ごし、大道芸人が風船を使って芸を披露している。今日は不思議な電子楽器「テルミン」の演奏家がいなかったのが残念であった。
美しい新緑の中談笑する人々や音楽を楽しむ人を横目に、途中のベンチで読書にふける。今日は沢木耕太郎の文庫本がお供である。
そうこうするうちに、公園を抜けて吉祥寺の駅に向かって歩き出す。「吉祥寺といえば、あそこは外せんな」と自然と足が向かう。目的地は決まった。
自然文化園から吉祥寺駅方面に向かって、吉祥寺通りを進むと、その場所はある。いかにも昭和レトロといった風情の焼鳥「いせや総本店」。いたるところが焼鳥の煤ですすけたこの建物は、昭和29年(1954年)の建築だそうだ。もう50年以上この場所で営業を続けてきたことになる。
メニューは、焼鳥がひな鳥、つくね、レバー、ガツなど10種類ほど。その全てが1本80円である。そのほかには名物の自家製シューマイや、コロッケ、レバー刺しなどなど。飲み物には生中480円、酎ハイ1杯320円などがある。結構メニューのレパートリーは豊富なのだ。
この日はひな鳥2本、つくね、ねぎ各1本に酎ハイ1杯、〆て640円。店の人に悪いなぁと思いながらも、さっさと食べて店を出た。すると、外でまってたおっちゃんがすぐに空いた場所に滑り込む。
美味いかまずいのかと聞かれると、正直とびきり美味くはない。しかし、焼鳥1本80円という値段の魅力と、昭和レトロな雰囲気の中でふらりと立ち寄って1,000円程度で一杯やれる店という点では、今となっては貴重な一軒である。
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仕事で都心に出かける機会があったので、帰りにちょっと一杯と新宿西口界隈を彷徨する。
西口のヨドバシカメラの周辺で美味そうな居酒屋がいくつかあるが、新規開拓してみようと思い、初めての店の暖簾をくぐってみる。「すんません、一人でも大丈夫ですか?」と聞くものの、立て続けに3件、軒並み「満席です」とつれない返事。おかしいなと思いよく店内を見てみると、どうやらほんとに満席なわけでなく、二人客やそれ以上のグループ゚客を入れるべく、席を空けているようだ。まあ、一人客は飲む量もしれてるから効率悪いしなぁ。
そんなこんなで、ちょっと一杯のはずが、かなり不愉快な気持ちで一杯になってしまい、まっすぐ家に帰ることにしたのは言うまでもない。
見てくれは昔風の居酒屋を気取っていても、最近できた店はどれも呑ん兵衛には冷たいようだ……。
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ちょっと一杯ということで、立飲み屋に出かける機会がたびたびある。一人でしみじみ、または気心しれた人とワイワイ一杯引っ掛ける。安くてお手軽な、オヤジのオアシスといった雰囲気に癒しを感じてしまう。おいらもオヤジになったということか…。
話をもどして…、私が東京で生活を始めた7年前には、こちらには立ち飲み屋はほとんど無かったように思う。当時は大阪駅の高架下や梅田駅の東通りあたりにあった、串カツのスタンドや、オヤジだらけの立ち飲み屋を懐かしく思ったものだった。しかし最近は立ち飲み屋が流行らしく、新しい店が増殖中らしい。今日のもそんな店のひとつだ。
新宿にふらりと出かけたついでにたまに行く、新宿末広亭の向かいにある立ち飲み屋「日本再生酒場 もつやき処 い志井」へ。
この店はモツの串焼きや煮込みなど“ホルモン系”に力を入れている。また、店の雰囲気は昭和30~40年代を思い出させるレトロなつくり。これも最近流行のキーワードのひとつである。しかし、日曜の16時半過ぎというのに先客が15~6人、結構な客の入りである。私は入ってすぐのカウンターに案内された。
このお店、お客さんを変わった呼び名であらわす。居酒屋なんかでは「カウンター●番さん」と呼ぶのが一般的かと思われるが、このお店カウンター周りに目印になる小物がおいてあり、客はその名でよばれる。たとえば「フェアレディZ」のミニチュアカーの前に立った客は「Zさん」、焼き手の横の「野菜の串焼き」の前の人は「野菜さん」。今日の私は「野菜さん」だった。
突き出しのキャベツの酢漬けに、煮込みと酎ハイ一杯で980円。美味い“あて”でちびちびやりながら、片手にはお気に入りの文庫本。こんな風に一人の時間を過ごして40分ほどで店を出た。やっぱり、ちょっと一杯やるには立ち飲み屋に限りますわ。
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